札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    休前日は予約困難

     札幌から車で2時間。日本海に面する岩内町で営業する高島旅館は、イマドキ「ホームページ」がない。旅行代理店やネットエージェンシーとも無縁だけに、電話予約するしかないのだが、休前日は満室だらけ。いやはや、予約が取りづらい。1999年(平成11年)のオープン以来、口コミで人気に火がついた。

    宿
     経験上、こうした人気温泉宿は、何ヵ月も前から予約で埋まる。そのせいか、用事が出来て直前キャンセルするケースも少なくないようだ。事実、宿泊したい休前日の1週間前に電話したところ、「キャンセルがありましたので、大丈夫ですよ」。
     予約できた時点では、洋室しか空いていなかったので、それでもイイと押さえてもらいつつ「もしも和室に空きが出来たら、そちらに振り替えてほしい」とお願いしたところ、当日は「和室をご用意しました」とのこと。結果オーライ。



    ブレない食事メニュー

     人気の理由は、食にあろう。朝食もイイが、主役はやはり夕食だ。踊り狂うヒラメの活き造りがどーんと供され、アワビは「刺身」「焼き」「鍋」に、それぞれ1個ずつ、計3個を1人で味わえる。今回は毛ガニ半身だったが、8年前は旬のウニを出してもらった。とにかく、海の幸が豪勢に提供され、「北海道らしい温泉宿の夕食」と思う。これってありそうでない。

     とは言え、こちらの宿に8年ぶり3回目の立場で言えば、基本的にいつ訪れても、ほぼ同じメニュー。ブレない姿勢であるし、偉大なるマンネリズムと言えよう。日曜の夜にテレビをつけたら、サザエさんが放映されているような、変わらぬ安心感がある。

     言い方を変えれば、ストレート一本やりの直球勝負。時速160キロで豪快なのだけれども、たまにはカーブやフォークも織り混ぜないと、単調に感じてしまう。

    新鮮!
     素材をそのまま生かした感じはステキと感じる一方、味付けがワンパターンで食い飽きちゃう。全体的にサッパリした味なのだ。前回もそう感じた。

     もんけの塩焼きは、煮魚で甘かったら、味のアクセントになる。アワビ焼きをバター醤油味にしちゃえば、ビールも進むだろう。この辺の味の見解は人それぞれ。

     結局のところ、完食してしまうのだから、美味いことに変わりなし。再訪するならば、コショウやバターを持参して味付けしたい。でも、料理人がタマシイ込めて提供してくれた食事に手を加えちゃうのは邪道なのかも知れない。うーん、悩んじゃう。



    デザイン感じる館内

    上からロビー
    デッキ
     高島旅館の魅力はメシだけじゃない。館内はセンスあるデザインで、客室を含めて落ち着く。「ああ、大枚払って旅行しちゃっているな」と満足するクオリティ。

    内風呂
     高島旅館は、食事に注目が集まるため、肝心の温泉については「そう言えば、ここって温泉だって」なノリかも知れない。その湯は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。源泉に手を加えていない生湯が湯船に注ぐ。透明で適温の小ざっぱりした浴感だ。壁や浴槽縁が木製とあって、気分上々の湯浴みができる点が何より嬉しい。

     これで14,850円だった。北海道において、1万円台中盤の宿泊料で納得するこじんまり温泉宿の筆頭だろう。直球勝負の豪快な海の幸を味わえ、シックなデザインの館内で過ごせる。フツーの老若男女が「ここ、イイね」と感じられること請け合い。だから、予約が取りづらいのか。納得。

     何年か前から、近所の聖観湯という温泉宿を継承し、「別館おかえりなさい」も経営している。2食7,000~8,000円で、高級な和風宿を味わえる。お金をそれなりに積めば、夕食は高島旅館で食べることが出来るとあって、岩内町における温泉宿宿泊の楽しみが広がった。末長い繁盛を期待しつつ、次はいつ訪れようかしら。












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