札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    民家風情 温泉街に

     湯の川温泉街(函館市)に林立する大型温泉ホテルをバックに、1軒の温泉宿が佇む。「温泉旅館つかだ ビジネス」と記された控えめな看板を見逃したら、民家と間違えてしまいそう。

    左奥が望楼NOGUCHI函館
    昭和な風情漂う客室
     玄関引き戸をガラリ。「いらっしゃい」「お世話になります」「(ウチの宿は)初めて?」「はい、そうです」。自然体な女将さんが2階客室まで案内してくれた。畳の上で旅装を解き、さっそくひとっ風呂へ。



    源泉 手を加えず

    家族風呂っぽい
     1階の浴室は1つだけで、男女の区別はない。家族風呂の広さで、事実上の貸し切り利用となる。「ふうぅ」。ザアザア湯舟から溢れる熱めの湯が身にしみる。湯の川らしいしょっぱい&苦い源泉を楽しんだ。アツければ水道水で薄めるものの、塩素混入は一切ない。基本的に手を加えない良泉を、宿泊者オンリーで楽しめる。しかも、夜通しで。



    家庭料理 いか刺しも

    コリコリ!
    手作りの夕食
     は1階の食事処で。と言っても10畳もない絨毯張りのスペースだ。「ゆっくりどうぞ」と旦那さんが暖房とテレビをつけてくれ、去っていく。調理したばかりの豚生姜焼きを後出ししてくれた女将さんに瓶ビールを頼めば、冷蔵庫から出してきて、ワタシの向かい側に座る。「この、いか刺し、コリコリして美味いですね」と聞けば、「そう。せっかく(客が)函館まで来てくれたんだから、いかはこだわっていてね。生簀のいかを仕入れてさばくの」。そのまま互いの身の上話に花を咲かせ、この宿の歴史を聞く。

     フツーの主婦だった女将さんは、身内に誘われてこの宿へ勤めたところ、ひょんなことから宿そのものを引き継ぐことになる。30年も前のことだ。旦那さんは会社勤めのため、女将さんが細腕一本で子育てしながら、調理師の資格を取って宿を切り盛り。今では子どもたちが立派に巣立ち、定年退職した旦那さんが手伝ってくれるという。

    手作りの朝食
     客室は7室。客層は長期の仕事関係者がメーンながら、2013年7月に函館出身のロックバンド「GRAY」が凱旋ライブをやった際は、市内の宿泊施設が満室すぎて、若い女性グループが流れてきたようだ。きょうはワタシの他に何人か泊まっているようだが、いずれも素泊まりらしい。

     朝食を食べ、チェックアウトする。「また来ますね」「そうかい、気をつけてね、市電はすぐそこだから」。



    安い宿 今こそ注目

    函館市電
     函館市・湯の川温泉旅館協同組合に加盟している温泉宿は21施設。加盟していない宿も点在しており、温泉旅館つかだはその1つ。

     民家のような宿で供される手作りの家庭料理は、いか刺しや創作サラダが食卓に並ぶ。長期の仕事関係者を相手にしているから、勝手知ったる家族のような飾らない応対は、こちらも気楽で嬉しい。まるで帰省した気分になる。

     これで2食5,000円ポッキリ。創業以来、値上げしていない姿勢に拍手喝さいだ。
     旅館と言うより民宿の称号がふさわしい。観光気分ではない質実剛健な旅に重宝しそう。

     大型観光ホテルや老舗高級宿がひしめく湯の川温泉にあって、小ぶりな温泉宿はどんどん廃業している。あきま温泉民宿、温泉民宿ユペツ館しかり。消費税アップで財布のひもはさらに堅くなる中、今こそ安価な「民宿」に注目したい。

    いっちさん、ご無沙汰しております。
    今年も湯宿愛のあるご感想を拝見させてください。
    数年前に比べて羽田から北海道への航空運賃が高くてなかなか足を運べませんが、いっちさんのブログで予習をバッチリさせていただきたいと思います。
    よろしくお願いします。

    温泉観光グランドホテルめいた温泉宿に泊まった時の“旅行に来ている”高揚感も楽しいですが、「つかだ」のような普段使いの感覚で泊まれるタイプの宿もいいですね。
    人が良くて、清潔感があれば、何も文句はありません。
    温泉はまず間違いなくかけ流しですし。

    航空運賃で今思い出しましたが、スカイマークが新千歳―米子線を4月から開設しますね。
    最安値は¥9600でANAの羽田―米子線より安くてびっくりしてます。

    2014.02.19 03:49 URL | D #fBweyL1. [ 編集 ]

    Dさんへ

    Dさん、こちらこそ御世話になっております!
    温泉宿はコツコツ宿泊しつつも、
    更新はほったらかし状態で、すっかり開店休業なきょうこの頃です。
    それにもかかわらず、あたたかいコメントをいただき、恐縮する限りです。

    賑わう大箱温泉宿はお祭り気分で楽しい、そして実家のような温泉民宿は懐かしくて落ち着く。
    泊まる宿の形態は多様で、それぞれ長所があって面白いですよね。
    その時々の気分によって、上手に宿泊予約する宿を選ぶ、
    そんなオトナになりたいものです(笑)

    ホント、温泉民宿は、源泉そのままを注ぐケースが多くてナイスですよね!
    温泉旅館つかだのような温泉宿を、これからも愛していきたいな、と、
    Dさんのコメントを拝見しながら決意も新たです!

    新千歳―米子!!!
    JALが8月1ヵ月だけ運行するとは聞いてましたが、
    スカイマークがそれに先駆けて、とは・・・
    これは貴重すぎる情報、ありがとうございます!
    GWに行こうかしら。でも、仕事の塩梅が・・・
    などと、地団太を踏んでます(笑)

    こちらこそ、いろいろご教授くださいませ。
    宜しくお願い申し上げます。

    2014.02.20 21:32 URL | いっち #- [ 編集 ]












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