
湯浴びしながら森林浴も楽しむ。
2007.07.28 新登別温泉荘・ハード
2007.07.28 新登別温泉荘・風呂
2007.07.28 新登別温泉荘・夕食
2007.07.29 新登別温泉荘・朝食
2007.07.29 新登別温泉荘・雑感
観光客で賑わう登別温泉から2.5キロ(道道2号経由は7キロ)。新登別温泉は静かだ。
旅館四季は5年ぶり4回目の宿泊となる。


レンタカーで土曜15時前に訪れると、シニアな団体さまが宿の玄関から出てきて、マイクロバスに吸い込まれ、去って行った。日帰りで入浴&ランチを楽しんだそうだ。迎えてくれた大女将は「ちょっと待って下さいね。いまお部屋を整えますから」。
客室




変わらぬ風情。WIFIフリーになっていた。
旅館四季は5年ぶり4回目の宿泊となる。


レンタカーで土曜15時前に訪れると、シニアな団体さまが宿の玄関から出てきて、マイクロバスに吸い込まれ、去って行った。日帰りで入浴&ランチを楽しんだそうだ。迎えてくれた大女将は「ちょっと待って下さいね。いまお部屋を整えますから」。
客室




変わらぬ風情。WIFIフリーになっていた。
大通公園の木々が色づき始め、暮れなずむ街路に伸びる影法師がめっきり長くなった。朝晩の肌寒さに身震いしながら「ああ、湯が恋しい」とひとりごちる。そんな季節だ。
10月の3連休、2日間は休みが取れそう。札幌から近くて、湯と食が良い静かなこじんまり温泉宿はないかしら。そうだ、久しぶりに行ってみようと、休みが差し迫った3日前に旅館四季へ電話したら運良く空いていた。
JRで札幌→登別(65分)、そこからバスで登別→登別温泉(13分)、さらに乗り換えて登別温泉→ポロシリ(10分)。新登別温泉で通年営業している唯一の湯宿へ到着する。車で移動しないってあちこち寄り道できないから不便だけども、のんびり公共交通の旅は、近場でも旅情感が増すので嬉しい。
美しい内風呂

家族経営を貫く旅館四季の何がお気に入りかと言えば、こじんまりした風呂を置いて他にない。「奥の湯」から引いた灰色の湯が注ぎ、光の加減でほの白く、そして青白く見えるイリュージョンにしばし酔いしれる。
浴槽にヒバを用い、床一面もスノコを敷き詰めている。やっぱり木材を多用した浴室は美しい。壁に貼り付けた鉄平石もアクセントとして味わい深く、浴室は全体的に品を感じる。もちろん、高級宿やデザイナーズ旅館が放つゴージャスな品とは異なる。宿主の慎ましいこだわりを感じる品と言えよう。

露天風呂は男女の境を板で仕切っている。以前はよしずだったし、もっと昔は仕切りすらなかったはず。これも時代の流れか。何はともあれ、小ぶりの露天風呂で長風呂も気持ち良い。
出汁が美味い料理
昆布とカツオできっちり出汁をとった料理の数々が並ぶ。関西から移住してきたご主人によるいわゆる関西仕込みの料理であり、器、盛り付けともに美しい。
朝食時の味噌汁が、薄味なのに出汁の風味が舌に広がり、しょっぱい味付けに慣れた北国の人間にとって新鮮さを感じた。
こういう食事、北海道内の温泉宿では珍しい。家族経営の一気出しゆえに、天ぷらなど少々冷めている点はご愛敬だ。
夕食朝食ともに部屋食なので、好みのアルコール飲料を持ち込んでの宴もこれまた楽しい。もっとも夕食スタートから50分後に女将が唐突にデザートを持ってきて、さらに10分後に後片付けと相成った。宴は2次会へ続くのだった。
通年営業は「旅館四季」のみ
全国的に有名な登別温泉からバスで10分強。新登別温泉は閑静な温泉付分譲地として、登別市が昭和40年代に開発した。複数の湯宿が営業していたが、山紅葉が閉館し、いわたも2009年(平成21年)から休業中。新登別温泉荘は7~8月の期間限定営業で、ここ数年は「来年もやれたら良いね」な雰囲気だ。

通年営業しているのは、旅館四季だけになってしまった。
4キロメートル先の「奥の湯」から引く単純硫黄泉が味わえるのは、旅館四季のほか知る限り、登別温泉の滝乃家客室風呂、望楼NOGUCHI登別・・・。朝8時から日帰り入浴を受け入れている旅館四季がなくなってしまえば、奥の湯を通年楽しむ術(すべ)は、登別温泉の高級宿に泊まるしかないということになるかしら。

それはちょっとアレだな、と言うことで、旅館四季にエールを送りたい。跡継ぎのご子息っぽい方の応対が快活で感じ良いので、今後に期待できるだろう。
休前日10,500円+入湯税150円。これに13時チェックイン1室1,000円だった。客室などハードの風情は民宿チックだけに、福沢諭吉1枚でおつりが来る平日9,450円だったら、大きなお得感を覚えるかも知れない。
バス停ポロシリに停まった9時51分のバスで登別温泉へ。そこから乗り継ぎ、登別駅で降りた。ちょっとだけレンタカーを借り、虎杖浜方面を巡る。
10月の3連休、2日間は休みが取れそう。札幌から近くて、湯と食が良い静かなこじんまり温泉宿はないかしら。そうだ、久しぶりに行ってみようと、休みが差し迫った3日前に旅館四季へ電話したら運良く空いていた。
JRで札幌→登別(65分)、そこからバスで登別→登別温泉(13分)、さらに乗り換えて登別温泉→ポロシリ(10分)。新登別温泉で通年営業している唯一の湯宿へ到着する。車で移動しないってあちこち寄り道できないから不便だけども、のんびり公共交通の旅は、近場でも旅情感が増すので嬉しい。
美しい内風呂

家族経営を貫く旅館四季の何がお気に入りかと言えば、こじんまりした風呂を置いて他にない。「奥の湯」から引いた灰色の湯が注ぎ、光の加減でほの白く、そして青白く見えるイリュージョンにしばし酔いしれる。
浴槽にヒバを用い、床一面もスノコを敷き詰めている。やっぱり木材を多用した浴室は美しい。壁に貼り付けた鉄平石もアクセントとして味わい深く、浴室は全体的に品を感じる。もちろん、高級宿やデザイナーズ旅館が放つゴージャスな品とは異なる。宿主の慎ましいこだわりを感じる品と言えよう。

露天風呂は男女の境を板で仕切っている。以前はよしずだったし、もっと昔は仕切りすらなかったはず。これも時代の流れか。何はともあれ、小ぶりの露天風呂で長風呂も気持ち良い。
出汁が美味い料理

朝食時の味噌汁が、薄味なのに出汁の風味が舌に広がり、しょっぱい味付けに慣れた北国の人間にとって新鮮さを感じた。
こういう食事、北海道内の温泉宿では珍しい。家族経営の一気出しゆえに、天ぷらなど少々冷めている点はご愛敬だ。
夕食朝食ともに部屋食なので、好みのアルコール飲料を持ち込んでの宴もこれまた楽しい。もっとも夕食スタートから50分後に女将が唐突にデザートを持ってきて、さらに10分後に後片付けと相成った。宴は2次会へ続くのだった。
通年営業は「旅館四季」のみ
全国的に有名な登別温泉からバスで10分強。新登別温泉は閑静な温泉付分譲地として、登別市が昭和40年代に開発した。複数の湯宿が営業していたが、山紅葉が閉館し、いわたも2009年(平成21年)から休業中。新登別温泉荘は7~8月の期間限定営業で、ここ数年は「来年もやれたら良いね」な雰囲気だ。

通年営業しているのは、旅館四季だけになってしまった。
4キロメートル先の「奥の湯」から引く単純硫黄泉が味わえるのは、旅館四季のほか知る限り、登別温泉の滝乃家客室風呂、望楼NOGUCHI登別・・・。朝8時から日帰り入浴を受け入れている旅館四季がなくなってしまえば、奥の湯を通年楽しむ術(すべ)は、登別温泉の高級宿に泊まるしかないということになるかしら。

それはちょっとアレだな、と言うことで、旅館四季にエールを送りたい。跡継ぎのご子息っぽい方の応対が快活で感じ良いので、今後に期待できるだろう。
休前日10,500円+入湯税150円。これに13時チェックイン1室1,000円だった。客室などハードの風情は民宿チックだけに、福沢諭吉1枚でおつりが来る平日9,450円だったら、大きなお得感を覚えるかも知れない。
バス停ポロシリに停まった9時51分のバスで登別温泉へ。そこから乗り継ぎ、登別駅で降りた。ちょっとだけレンタカーを借り、虎杖浜方面を巡る。

・白米(おひつ)
・きのこ味噌汁
・しゃけ焼
・ほうれん草胡麻和え
・ふきのとうおひたし
・きんぴら
・煮物(高野豆腐、人参、さやえんどう、しめじ)
・漬物
ほうじ茶付。
宿指定の8時から、客室で。