世界遺産の街に、大手資本
近年、全国展開するビジネスホテルチェーンの宿が、地方都市の繁華街に「雨後のたけのこ」のようにオープンしている。ドーミーイン、スーパーホテル、東横イン、アパホテル、ルートイン、リッチモンドホテルズ・・・ 当方も出張の際、世話になっている。
ホントは仕事にかこつけて、地元の個人経営の「商人宿」へ泊まれば、渋い宿を体験できて「商人宿の事情通」になれると思うものの、これらビジネスホテルチェーンに1回泊まっちゃうと、ネットで楽々予約でき、ハードは新しくて快適、スタッフの対応も良い上に宿泊料は安価とあって、ついつい気持ちがなびいてしまう。仕事で泊まるのだから、「冒険」する気力もないし、何よりも疲れた体を快適な環境で癒したい気持ちが強い。だから足を運ぶ。

人口12,800人の斜里町は、ユネスコが2005年(平成17年)に世界遺産へ認定した知床にある。その玄関口であるJR知床斜里駅の目の前にどどーんと佇む「ホテルグランティア知床斜里駅前」は、「ルートイン」というビジネスホテルを全国200施設展開しているルートインジャパン(非上場)が、2007年(平成19年)オープン。ビジネス客というよりも観光客をターゲットにしたホテルのようで、実際「ホテルグランティア」のブランド名は、ルートインジャパンの中では観光ホテルの位置付けだ。
どうやら温泉が湧いているようで、湯も良さげらしい。そこで、冬のオホーツク海まで足を運び、プライベート宿泊してみた。
客室をはじめ、ハード面は真新しくて良いな。
穴場過ぎるモール泉

ホテル周辺の斜里町市街地では、以前から温泉付の宿が点在している。グリーンホテル(15室)、斜里温泉湯元館(20室)、山本館(14室)は、いずれも「モール泉」らしい。
そして大手資本のルートインジャパンが敷地内でボーリングしたら、同様のモール泉が湧き出てきた。「塩素系薬剤を使用」の掲示をみると、アレレ、な感じなのだが、実際に入浴してみると、塩素臭はまったく感じず、むしろモール泉特有の芳香を感じる。湯を手ですくって鼻を近づけると、まるで樽で熟成させたウイスキーのかぐわしい香り。ああっ、これはわざわざ足を運んで良かったな、と思わせる良質の温泉に、気分上々。泊まらないと入浴できないのだから、ある意味「秘湯」な感じがする。
夜は斜里の街へ繰り出そう

ホテルで夕食は提供していない。したがって、夕食は外食または持ち込みして食すしかない。ホテルの向かい側に飲食店テナントが複数あり、当方は「知床そば処えん」に足を運び、知床地鶏焼、10割そば、生ビール、サワーなど計4,000円強を堪能した。マスターとの四方山話も、これまた楽しい。
店を出て、すぐそばのセイコーマートへ寄って、缶サワーやおつまみを買い、ホテル客室で2次会した。
ちなみにホテルでは、近隣の飲食店をいろいろ紹介している。居酒屋、すし屋・・・ 近くのカフェではピザのテイクアウトも行っているそう。それに当方が食した「知床そば処えん」から出前もOKだった。ただし、出前そばを客室で食べるのはNGで、朝食会場のレストランで食すのがルールらしい。朝食のクオリティーは、スーパーホテルよりは品数も多く味も良好と私感。
何はともあれ、朝食付5,400円で、きれいな客室、かぐわしいモール泉、それなりなスタッフ応対を味わえるのだから、文句のつけようがない。
一方、世界遺産バブルがはじけた今日この頃、客入り動向はどうなのか、ちょっと気になった。通りすがりの宿泊客の分際なのに、大変失礼。
近年、全国展開するビジネスホテルチェーンの宿が、地方都市の繁華街に「雨後のたけのこ」のようにオープンしている。ドーミーイン、スーパーホテル、東横イン、アパホテル、ルートイン、リッチモンドホテルズ・・・ 当方も出張の際、世話になっている。
ホントは仕事にかこつけて、地元の個人経営の「商人宿」へ泊まれば、渋い宿を体験できて「商人宿の事情通」になれると思うものの、これらビジネスホテルチェーンに1回泊まっちゃうと、ネットで楽々予約でき、ハードは新しくて快適、スタッフの対応も良い上に宿泊料は安価とあって、ついつい気持ちがなびいてしまう。仕事で泊まるのだから、「冒険」する気力もないし、何よりも疲れた体を快適な環境で癒したい気持ちが強い。だから足を運ぶ。

人口12,800人の斜里町は、ユネスコが2005年(平成17年)に世界遺産へ認定した知床にある。その玄関口であるJR知床斜里駅の目の前にどどーんと佇む「ホテルグランティア知床斜里駅前」は、「ルートイン」というビジネスホテルを全国200施設展開しているルートインジャパン(非上場)が、2007年(平成19年)オープン。ビジネス客というよりも観光客をターゲットにしたホテルのようで、実際「ホテルグランティア」のブランド名は、ルートインジャパンの中では観光ホテルの位置付けだ。
どうやら温泉が湧いているようで、湯も良さげらしい。そこで、冬のオホーツク海まで足を運び、プライベート宿泊してみた。
客室をはじめ、ハード面は真新しくて良いな。
穴場過ぎるモール泉

ホテル周辺の斜里町市街地では、以前から温泉付の宿が点在している。グリーンホテル(15室)、斜里温泉湯元館(20室)、山本館(14室)は、いずれも「モール泉」らしい。
そして大手資本のルートインジャパンが敷地内でボーリングしたら、同様のモール泉が湧き出てきた。「塩素系薬剤を使用」の掲示をみると、アレレ、な感じなのだが、実際に入浴してみると、塩素臭はまったく感じず、むしろモール泉特有の芳香を感じる。湯を手ですくって鼻を近づけると、まるで樽で熟成させたウイスキーのかぐわしい香り。ああっ、これはわざわざ足を運んで良かったな、と思わせる良質の温泉に、気分上々。泊まらないと入浴できないのだから、ある意味「秘湯」な感じがする。
夜は斜里の街へ繰り出そう

ホテルで夕食は提供していない。したがって、夕食は外食または持ち込みして食すしかない。ホテルの向かい側に飲食店テナントが複数あり、当方は「知床そば処えん」に足を運び、知床地鶏焼、10割そば、生ビール、サワーなど計4,000円強を堪能した。マスターとの四方山話も、これまた楽しい。
店を出て、すぐそばのセイコーマートへ寄って、缶サワーやおつまみを買い、ホテル客室で2次会した。
ちなみにホテルでは、近隣の飲食店をいろいろ紹介している。居酒屋、すし屋・・・ 近くのカフェではピザのテイクアウトも行っているそう。それに当方が食した「知床そば処えん」から出前もOKだった。ただし、出前そばを客室で食べるのはNGで、朝食会場のレストランで食すのがルールらしい。朝食のクオリティーは、スーパーホテルよりは品数も多く味も良好と私感。
何はともあれ、朝食付5,400円で、きれいな客室、かぐわしいモール泉、それなりなスタッフ応対を味わえるのだから、文句のつけようがない。
一方、世界遺産バブルがはじけた今日この頃、客入り動向はどうなのか、ちょっと気になった。通りすがりの宿泊客の分際なのに、大変失礼。

朝食はバイキングだった。落としたコーヒーあり。

朝食時間7~9時まで。1階花茶屋にて。


温泉分析書 平成19年6月21日付
・知床の湯 (斜里町港町16番14)
・ナトリウム-塩化物泉
・泉温56.7度 毎分88リットル(動力揚湯)
・弱黄色澄明、弱カン味、ほとんど無臭
・pH8.0
・成分総計5.533g/kg
・蒸発残留物5.190g/kg
腐植質2.4mg/kgが特徴の、いわゆるモール泉。
ボーリングした自家源泉の湯使いは「衛生管理の為、塩素系薬剤を使用しています」。
日帰りは受け付けていない。

105室・210人収容のホテルは、2007年(平成19年)オープン。「ルートイン」というビジネスホテルを全国でおよそ200施設運営している、ルートインジャパン(本社・東京、長野)が開設した。

フロントでチェックイン手続きし、宿泊料を前払い。朝食付5,400円。

カードキーを手渡され、自力で客室へ。
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